「チャングムの誓い」の第2回で、
幼少の頃のチャングムが母親にいろいろなことを教わる。
特に次の2点がいいと思った。
(1) ビジョンをうまく伝えている。
チャングムの母親は、チャングムに、
宮廷の料理人、それも最高位のチェゴサングンになるように言う。
「チェゴサングンになりたくなければ、ならなくてよい。
ならない場合は、お母さんの手紙は見ないように。
なれたら、手紙の内容を日誌に書き込むように」
この言葉は2つの点でうまいと思った。
a)「○○するな」と言われると、ついしたくなるのが
人間の習性だと、NLPの講習でも言っていた。
「立ち入り禁止」と書いてあると、ついのぞきたくなったりする。
同様に「ならなくてよい」と言うのは、
選択権を本人に持たせ、「絶対なれ」と言うよりも、
効果的である。
b)インセンティブ設計。
最高位のチェゴサングンになったら、
お母さんの手紙を見てよい、
というご褒美がついてきて、
高い目標を目指すインセンティブになっている。
(2) 全てを教えるのでなく、本人に考えさせている。
チャングムの母親は、「お母さんが死んだら、どうするの?
おなかがすいたり、病気になったらどうするの?」と
質問している。
チャングムは、「おなかがすいたら、山で木の実をとり、
病気になったら薬草をとる」と答えている。
「おなかがすいたら、こうしなさい」と指示するよりも
効果的である。うまくコーチングしている。
また母親の死に対して、心の準備をさせている。
いきなり答を教えずに、質問して考えさせる方法は、
チャングムが宮中で弟子入りした、ハンサングンも用いている。
例えば、水を何度も持って来させるという課題がある。
この方法は古くソクラテスの時代から行われている。
知識をそのまま教え込むのでなく、
対話と質問で考えさせる。
こういう風に、高い目標を持たせ、
コーチングで考える力もつければ、
後は本人が1人でも実行できる。
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2005年10月27日
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